「……ならないなら、いい」 ぼそ、と呟いた言葉に、ルイは小さく笑みを零した。 「ライラは人より少し正直なだけです。気にすることないですよ」 優しい笑顔を浮かべるルイの隣で、耳まで真っ赤にしたライラが肩を震わせる。 「……ばからしい」 それが精一杯の、ライラの反応であった。