金色の師弟


先程よりは落ち着いた様子で、ジョシュアは肩を竦めて苦笑する。

「冗談ですよ。貴方のことです。そう簡単に殺されないように鍛えたのでしょう?」

瞳だけで見つめられ、アデルは居心地が悪そうに眉をしかめた。
図星であったから、尚更に。

「エルク様と彼女を天秤に掛けたとき、貴方はどちらを選ぶのですか?」

同期としての心配、そしてアデルのような忠義の厚い人間が選ぶ答えに対する純粋な興味。
ジョシュアは巧妙な笑顔を作り二つの感情を内側に収めることに成功した。
だが、この質問自体がアデルへの心配の念が強いことを表していることに、ジョシュアは気付けていなかった。

「くだらないことを聞かないでくれ」

アデルは椅子へと身体を落下させると、頬杖を付いてジョシュアを見上げ、にやりと笑う。