その時は、あのペテン師がライラの前に立ちふさがる。
そこで勝てるか否かは、まだわからない。
騎士団長は腕を組みライラの話に耳を傾けていた。
ライラの意見を取り入れ、自身の考えを纏めている。
全体の視線が、騎士団長に向けられる。
騎士団長は傷の残った顔を掻きながら、鋭い視線を各小隊長へと向けた。
「さて、おぬしらはどれくらいの兵を集められるんだ?」
静かな声に闘志を滲ませ、騎士団長が不敵な笑みを浮かべた。
小隊長たちの表情が引き締まり、微かだが決意の炎が灯る。
彼らの表情の変化から、騎士団長は手応えを感じ頷いた。
「領地がある者は兵を募れ。我らが守るのは祖国であり、祖国を守るのはそこに大切な者がいるからだ」
厳かな声で語る団長の姿は、戦場の前で部下を鼓舞する将の姿であった。
