金色の師弟


それからルイは痛む身体でゆっくりと服を着た。
畳まれたドレスを着るわけにもいかず、クローゼットまで重い体を引きずり、服を出す。
服を着るだけで、二十分以上は時間が掛かってしまった。
ルイは呆れてため息を吐いた。

「今日は自主訓練出来そうにないわね……」

身体が動かないのでは、訓練のしようがない。
それに、ルイも動かない身体での訓練に大した意味がないことはわかっていた。
服を着終え、ルイは再び布団に潜り込んだ。
痛みが治まるまで横になることに決めたのだ。