金色の師弟


確かにアデルは執拗で、意地の悪い部分があった。
が、決して性急で乱暴な抱き方はしなかった。

ルイが眉をしかめれば、痛みを和らげるように努力をしてくれていた。
それに力付くで押さえ付けたり、自分だけが満足するような真似はしなかった。

ルイは昨晩を思い返して、頬が熱くなった。

鍛えられ引き締まった身体には大小様々な傷が付いていて、ルイは改めてアデルの戦闘経験の豊富さを思い知った。
腕のしなやかな力強さは男性のもので、綺麗な顔をしていてもアデルは立派な男なのだと意識させられる。
そして何よりルイの記憶に焼き付いたものは、獣のように鋭く輝く黄金の瞳。
アデルの瞳に射ぬかれた瞬間に、ルイの背筋に電流が走った。
目を離せない、逸らせない。
視線だけで、捉われる……。

(……って、何思い出してるの、私!)

考えに耽っていたルイは、慌てて頭を振った。
まるで昨夜を名残惜しく思うようで、恥ずかしくなった。