ぱたん、と扉が閉まる音を確認し、ルイは亀のようにゆっくりと身体を起こした。
「痛っ……」
下半身を襲う鈍い痛みにルイは動きを止めて、自身の手で腹を押さえた。
その痛みの原因は今出ていった彼で、自分は軽々と立ち上がり歩き回れる彼が恨めしい。
比較対象のいないルイには、アデルを他人と比べることは出来ないのだが、それでもアデルのしつこさは人並み以上だと思う。
執拗な責めでルイを鳴かせて楽しんでいる節がある。
(でも、嫌じゃなかったわ……)
自分のものとは思えない高い声を上げさせられ、身体の奥を暴かれ、恥ずかしい思いも痛い思いもしたというのに。
ルイは、それが嫌ではなかった。
それはルイが特殊な性癖だからなどという理由ではなく、おそらくもっと単純な理由から来ているものなのだ。
「惚れた弱みってやつかしら……」
複雑な理由はいらない。
ルイもアデルに負けないくらい、彼に惹かれているだけのこと。
