金色の師弟


彼女の傍では、知らなかった自分ばかりが見つかる。
ルイと共にいることで見つかる新たな一面には驚いてばかりだが、悪くはない。
しつこさも、独占欲も、ルイにしか向けられない感情なのだから。

笑みと困惑の混ざった複雑な表情を浮かべルイの背中を見つめるアデル。
軽いため息を吐くと、腰を上げた。
微かに揺れたベッドに、ルイは振り返りアデルを見上げる。

「とりあえず、朝食だな。作ってきてやるから、お前もいい加減服を着ろ」

いつまでも、俺を誘うんじゃない。

不敵な笑みと共に投げ掛けられた挑発的な一言に、ルイは再び背を向けてしまった。
真っ赤な耳が、金糸の髪の隙間から覗いている。

アデルは畳んだ中からパンツとベルトを取出し、手早く穿いた。
そして、真っ白なシャツに袖を通すと、そのまま扉へと向かっていった。

朝食のメニューを考えて、ついでにルイの喜ぶ顔を想像しながら部屋を出ていった。