ルイの唇に、アデルは自身の親指を押し当てた。
ふっくらと弾力のある唇を軽く押してやる。
「……ん?でもそれだと俺の朝食になるのか?」
「あ、朝から何を考えているんですか!」
ルイは布団をひったくり、勢い良く背中を向けてしまった。
露わになった背中にはいくつか赤い華が咲いている。
(調子に乗って、跡付け過ぎたな)
首筋、胸、腰、背中。
様々な箇所にアデルは所有印を咲かせていた。
普段の生活では見えない部分から、隠さないと見つかる部分まで。
赤い跡はルイの身体の上に散らされている。
それはアデルの独占欲の強さを表わしており、ルイの白い背中に咲く赤い華たちを見て苦笑した。
跡を付けられることで喜ぶ女や、付けてほしいと言う女はいた。
そうでなければ、自ら所有印など好き好んで付けなかったというのに。
