ルイは赤面を抑え切れず、真っ赤になりながら顔まで布団に潜り込んだ。
ルイが、からかわないでほしいとは言わなかった。
それが昨夜の進歩かと思うと、アデルは喜ばずにはいられない。
好きな女に贈り物をするのだ。
「好きだから」以外の理由はいらない。
アデルは布団の上からルイの頭を撫でる。
布越しでも感じるアデルの体温に、ルイの心臓は早鐘を打つ。
「腹は減っていないか?」
「……少しだけ」
そういえば、まともに食事を取らずにルイを連れ出してしまった。
そのことに罪悪感を抱きながらアデルはルイの頭を撫でる。
「調理場で何か作ってきてやるよ。何がいい?」
アデルは頭を覆うルイの布団を掴み、持ち上げた。
顔だけ外に出され、ルイは唸りながら眉をしかめる。
「特にリクエストはないんですが……」
「ふむ、なら朝食は俺にするか?」
「……!」
アデルのからかいを込めた微笑で、ルイは林檎のように真っ赤になった。
