金色の師弟


「ん……」

不意に、ルイが小さな声を上げた。
毎朝自主訓練を欠かさない彼女は、朝早くに自然と目が覚めるようになっていた。
それでも、いつもなら夜明け前に目を覚ますのだから、今日はゆっくりとしていた。
ルイは、ぼんやりとした視界に映る黒と金色に気付き、頬を緩めた。

「アデルさん……」

無防備な笑みを向けられ、アデルはルイの目蓋にキスをする。

「んん……」

くすぐったいと身を捩るルイ。
もう少し頭がはっきりしていたら、顔を赤くしていただろう。

「おはよう、ルイ」

「おはようございます……」

覇気のない声に、アデルはまだルイが夢の世界にいると悟る。
夢の世界にいられたのでは、つまらない。
アデルはルイの頬に手を添えると、無防備な唇を優しく塞いだ。