金色の師弟


女を抱くという行為に何の意味も見出だせていなかったアデルにとって、ルイとの夜は衝撃的以外の何物でもなかった。

(……こんな小さな身体で)

アデルの腕の中で安心しきって眠るルイ。
鍛えてはいるものの、やはりルイは女性。
アデルに比べればずっと小さな身体だった。
その小さな身体がアデルを受け入れた。
痛みに顔を歪め、苦しげに息を吐きながら、決して彼女は「止めて」とは口にしなかった。

痛みと喜びの間で揺れる空色の瞳を思い出す。
アデルの下で涙を浮かべながら、彼を受け入れたスカイブルー。

(空に、落ちていく)

吸い込まれる、そう思った。
ルイが持つ広い空へと、引き込まれるようだった。

「……いや、違うな」

アデルは自分の思考を鼻で笑い飛ばした。
引き込まれるよう、ではない。

すでにアデルは、空へと落ちているのだ。