金色の師弟


自分を見つめる空色の瞳に、アデルは首を傾げた。

「怖いか?」

ルイは一瞬躊躇ったのちに、おずおずと頷いた。
それでいいとアデルはルイの頭を撫でた。
そして不安を掻き消すように、アデルは柔らかな笑みを浮かべた。

「嫌になったら、言ってくれ。止めるよう頑張ってみるからな」

再びルイは、控えめに頷いた。
アデルは口元に微笑を浮かべたまま、ルイの耳元に唇を近付ける。

「……まぁ、そんなことも考えられないくらい夢中にする自信もあるんだがな」

「……!」

金色の狩人の瞳が、妖しく光る。
至近距離で射ぬく瞳の鋭さにルイの心臓が飛び跳ねた。
ルイはすでに、アデルに捕われている。

「好きだ、ルイ」

「わたし、も……」

どちらともなく交した口付け。
唇が離れ、アデルは嬉しそうに目を細めた。

「夜は長いんだ。俺がどれだけお前を愛しく思っているか、たっぷり教えてやるよ」

ルイの額に掛かる金糸の髪を退かし、軽く口付ける。

この思いを伝えるには夜は短すぎるかもしれない。
そんな考えが頭をよぎり、アデルは一人微笑んだ。