高揚した頬。
乱れる吐息。
ルイは顔を赤くしながら、きつくアデルを睨んだ。
「殺す気ですか!」
怒鳴り付けるルイの顔が赤いのは、照れに加えて酸欠に原因があるらしい。
しつこいです、とそっぽを向いたルイに、アデルは申し訳ないと頭を掻いた。
演技ではなく本心から申し訳ないと感じている姿に、ルイは正直な話驚いてしまう。
「悪いな。……離したくないと、思った」
そんなことは、アデルにとって初めてだった。
キスをして、離したくないと思ったことなんて今までにないのだ。
だから、しつこいというルイの言葉には、アデル自身が一番驚いている。
そんなこと、初めて言われた。
アデルの手がルイの体の小さな膨らみに触れる。
「ぁ……」
誰かに触れられたことなどない身体。
ルイの瞳に、不安が色濃く浮かぶ。
