金色の師弟


「は……」

ルイの唇から、悩ましげな吐息が零れた。
何度も角度を変えられて唇を塞がれ、ルイは限界だった。
ルイの手が、アデルの肩を掴む。
だが、アデルは貪るようなキスを止めない。

キスの経験が乏しいルイにとって、酸素を奪う熱い口付けに対応するなど不可能で、ルイはされるがままに唇を奪われ続けた。

「も……無、理……」

唇が離れた一瞬でルイは声を絞りだした。
アデルの肩がぴくりと震え、彼はゆっくりと唇を離す。
ルイの潤んだ瞳に見上げられ、アデルは苦笑した。

「悪いな。止まらなかった」

悪怯れもせず、アデルはボレロのホックを外す。
ルイの肩に乗っているボレロを優しい手つきで肩から落とすと、細い首筋に顔を埋めた。

「やっ、アデルさん!?」

くすぐったくて身を捩ったルイだったが、アデルにしっかりと両肩を掴まれて身動きが取れない。
温かな吐息が首筋を撫で、生暖かい舌が這う。
初めての感覚に戸惑いながら、ルイは身体を堅くした。