「謝るのは俺の方だ」
「いいえ、私が……」
「好きだから、シェーダに来てほしい。……あんな告白されたら、普通悩むだろ」
「……!」
ルイは弾かれたように顔を上げ、申し訳なさそうに目を伏せた。
策士だ、なんて周りは言うが、アデルは簡単なミスを犯していた。
ルイはメルディ国から離れたくない。
考えれば、わかること。
それを考えず、気持ちを押しつけた。
こんな些細なミス、戦場では考えられないのにな。
アデルは苦笑する。
そして、自身の狡賢さに嫌気が差した。
真っ直ぐなルイに対して、それはあまりにも馬鹿馬鹿しいやり方だったかもしれない。
ルイには、直球勝負で望むべきだったのだ。
「考えていたんだ。俺が本当に望むもの」
アデルの手が、音もなく伸びてルイの顎を持ち上げる。
見つめ合う金色の瞳が、柔らかく細められた。
