ルイの部屋は、無駄なものがなくこざっぱりとしていた。
借り物の部屋なので、当たり前と言えば当たり前だが、整理整頓を怠る者もいるため、ルイはしっかり者の部類に入る。
アデルを部屋に通し、扉を閉めたルイは座るところがないことに気付く。
睡眠と着替えに使われるための部屋なので、ベッドとクローゼット以外に家具はなかった。
「座るところ、ここしかありませんが……」
ルイがベッドを示すと、アデルは盛大なため息を吐いた。
「お前は無防備過ぎる」
言いながら、アデルはそっとベッドの端に腰を下ろした。
ルイも少し離れてベッドに腰掛けると、アデルは自分の身体をルイの方に向ける。
「お前が思ってる以上に、無理矢理行為に持ち込むのは楽なんだが、わかっているか?」
アデルは手を伸ばし、肩に掛かるルイの金髪を摘んだ。
直接的な表現をしてもらわなければ、ルイはアデルの呆れる理由が理解出来ない。
びくりと強ばるルイの身体に、アデルは苦笑してみせる。
