その表情から、アデルはルイの小さな失望感を感じ取り口元に弧を描く。
「なんだ?何を期待したんだ?」
にやにやと笑うアデルは、ルイの気持ちなど見透かした上でわざとらしく尋ねてくる。
しかし、自信に満ちた不敵な笑みはアデルによく似合っていて、ルイは目が逸らせなくなった。
「なんでもないです……」
「まぁ、そういうことにしといてやろう」
アデルは自分を上目に見上げるルイの頭を軽く撫でた。
だが、その手は後ろから伸びてきたライラの手に掴まれる。
「お前は馴々しい。人の迷惑を考えろ」
不機嫌極まりない、眉間にしわを刻んだライラの表情。
アデルは臆する様子もなく、ルイの頭から手を離すと軽くライラの手を退かした
