金色の師弟


ノルンは冷たい瞳で、アデルを見つめる。

「ちょっと言い過ぎじゃないかしら?」

声音は穏やかで喧嘩腰ではないものの、アデルを責めているのは確かであった。

「ノルンも料理は苦手だったな。別に悪いとは言わんさ」

アデルは肩を竦めると、ルイのクッキーをもう一つ手に取り、パキンと音を鳴らし半分ほどを口に含む。
そして、眉をしかめながらも飲み込んだ。

「……どうしてこうなる?わからんな」

そのまま残りも食べてしまう。
不味いと口にしながらも、アデルは食べてくれた。
不味いのは本当だろう。
それでも、食べてくれたことにルイは頬が熱くなった。