「素晴らしいですね。私は全く出来ません」
「私もです……」
ノルンとルイが肩を落とす。
落ち込む二人に、ミーナは笑顔を浮かべた。
「練習すれば出来るようになります。大丈夫ですよ」
ミーナは本心からそう思っているのだが、現実問題として二人の料理の腕はひどかった。
今は三人でケーキを作っているのだが、その前にクッキーに挑戦していたのだ。
クッキーはミーナにとっては朝飯前である。
しかし、二人は初心者ということもあり、ミーナは丁寧に教えていった。
私も昔はこうやって、周りに教えてもらいながら作ったなぁ。
などと昔を思い出し、微笑ましさを感じていた。
ミーナも初めて作ったお菓子はクッキーであり、焦がしてしまってあまり美味しくなかったことを覚えている。
でも、オネストに訪問中だったイアンとエルクはミーナの焦げたクッキーを食べてくれた。
二人のために、と作ったクッキーだったから、そのときの嬉しさは今だに忘れられない。
