まるで子供のようだと思う。
エルクは、どうしてもアデルに甘えてしまう。
アデルがそれを許してくれるから、尚更に。
「そんなにルイが大切だったか?」
「……!」
アデルは、弾かれたように顔を上げた。
自分は、随分と意地の悪い言い方をしていたらしい。
エルクの胸が、痛んだ。
顔を上げたアデルが、目を丸くしていた。
そして、滅多に人から目を逸らすことのないアデルが、申し訳なさそうに目を伏せた。
「……ルイは」
「責めてるわけじゃない」
アデルの言葉を遮り、きつい口調で言い放つ。
「いつまでも頭を下げなくていい。世間話と言っただろ?」
アデルに体を起こさせると、エルクは胸の中で息を吐いた。
少しルイのことをからかってやるつもりだったのに。
こうもあからさまに動揺されては、困ってしまう。
