やはり、強情だ。
イアンは呆れ、それほどまでに自分に忠義を抱くルイを嬉しく思った。
だが、イアンの一番の願いは、ルイが本当に愛する人と生きてくれること。
騎士として愛した相手ではなく、女として。
言葉にしても今は伝わらないと、イアンは穏やかな瞳でルイを見下ろす。
俯いたルイは、その視線には気付かない。
(アデル将軍、見る目はあるけど運はないね)
ルイが騎士でなければ、と考えてイアンは首を振る。
騎士でないルイでは、そもそも出会いはしなかった。
そして、出会ってもアデルはおそらく惹かれなかった。
やはり、アデルは運が悪い。
イアンは親しい隣国の将に、同情してしまう。
