ルークの勘の鋭さに、ルイは純粋に感謝したつもりだった。
しかし、ルークは首が千切れる勢いで頭を振った。
「そんな!僕は何も……」
「いえ、私は敵の気配を察するのが苦手だから羨ましい限りです」
ルイは心からの笑顔を浮かべ、ルークの手から山のような洗濯物の半分を奪った。
誉められ慣れていないルークは、真っ赤な顔で俯いていた。
背伸びをして洗濯物を物干し竿に掛けながら、ルイは申し訳ないと目を伏せた。
「朝やっておこうと思ったんですけど、そのままにしていました……」
洗濯に当番というものはない。
寄宿舎は城ではないため、メイドたちの仕事外である。
