ルイはアデルから剣術を教わり始め、二日が過ぎた。
オネスト城へ帰還して一休みしていたルイを無理矢理に連れ出たアデル。
そしていきなり「お前に剣の使い方を教えてやる」と、頼んでもいないのに手合せが始まってしまったのである。
あの告白から、ルイはアデルに対してどう接するべきかわからなかった。
会議が行われている間、アデルを避けるつもりでいたルイにしてみれば予想外の展開だった。
今も手合せを終え、逃げるように部屋があてがわれている寄宿舎へと向かっていた。
「避けるつもりなのも見透かされてるのかしら……」
有り得る、とルイは肩を落とす。
傍にいたら惹かれ続けるから。
応えることも、拒むことも出来ないから。
だから、避けようと思った。
そして、アデルも自分から興味を無くしてくれればいい。
そう思っていたのに、アデルはルイが距離を置くことを許してはくれなかった。
