金色の師弟


アデルにとっては少々耳に痛い言葉である。

しかし、今までの行いのせいであるから仕方がない。

「お前がシェーダで色々な女に手を出しているという噂は知っている。そんな噂があろうが、お前の腕は本物だから俺は気にならん。お前という人物そのものも嫌いではないからな」

「……何故、どさくさに紛れてお前から告白を受けないといけないんだ?」

「煩い!大体お前に告白するわけないだろう!」

口を挟むアデルに対し、ディンは赤くなって怒鳴り付けた。

実は相当に恥ずかしいことを口走っていたと気付き、ディンは咳払いをし自身を鎮めた。

「とにかく、お前は聡いのだから俺が言いたいことはわかるだろう?」

「あぁ。俺が誰彼構わず声を掛けていたことに文句はないが、その程度の気持ちでルイに近づくなということでいいか?」

ディンは頷いた。

そして自分の感情的な言葉でも言いたいことを理解してくれるアデルに、有り難さを感じていた。