エルクたちが拠点としている宿屋の食堂。
エルク、ミーナを始め、ライラ、ゴード、ノルンが集まっていた。
机がどかされ閑散とした部屋の中央には、縛り上げられ背中合わせに座っている二人の賊。
「さて、話を聞かせてもらうぞ」
賊の傍らに、ゴードとノルンが立つ。
両者の手には、鞘から抜かれた剣が握られている。
正面に立つエルクとミーナ。
ライラは一人、片しておいたはずの椅子をどこかから持ってきて、賊の方へと背もたれを向け逆向きに座った。
「……」
「貴方たちは、何故このようなことをしたのです?」
哀しげに歪むミーナの表情。
黙ったままの賊に、エルクが声を荒げた。
「貴様ら!立場がわかっているのか!?」
「待って、エルク!」
身を乗り出したエルクの身体を、ミーナはそっと押し返す。
