「後衛隊だけ……か?ライラ、前衛隊はどうした」
「それに関してもいろいろ報告することがある」
だが、とライラは言葉を区切る。
そして、彼はエルクの目の前で欠伸を噛み殺した。
国王の目の前だというのに、あまりに自然体なライラの態度に、後ろに従う隊員たちははらはらしていた。
「その前に、こいつらを解散させる。まともに眠れていない」
「そうだな。捕獲者を厳重に縛り直したのち、解散だ」
「はい!」
エルクの指示に、元気のいい返事が返された。
もうじき休める、という思いが隊員たちを元気にする。
結局、森の中で雨風を防ぎ切れずに一晩過ごした彼らはもう体力の限界であった。
