「俺に近づいてくる人間はみんなヤーデ家の長子とかエルク様のお気に入りとか、そんな風に俺を見ていた。俺自身には興味ないのさ」 「そんなこと……!」 そんなことない、と叫び掛けたルイを、アデルの声が制した。 「そんなことないと思ってくれているのがお前だ、ルイ」 「……!」 「わかるか、俺の気持ちが?初めて俺を俺として慕ってくれたお前がどれだけ大切な存在か、それがわかるか?」 強い口調に、ルイはゆっくりと頷いた。 頷かざるを得なかった。 アデルの想いは、ルイの想像以上に深く重い。