「ほら、座れ」
「……は、はいっ!?」
アデルはさも当たり前のような顔をして、自分の膝を軽く叩く。
洞窟に二人きりで、ルイはさらしを巻いているものの互いに上半身は裸。
ルイは顔を真っ赤にして、首を振った。
「恥ずかしいのはわかるが、さすがにこの天気だと夜は冷える。火もいつか消えるしな」
暖を取るために、身体を密着させようというアデルの提案には納得する。
しかし、今このタイミングで、どうしてそれを口に出来るのか、ルイにはわからなかった。
それに、ルイには恋愛方面の耐性はない。
さっきはお互いに必死だったから気にならなかったが、アデルに一晩抱き締められて眠れる自信がルイにはない。
