厄介な恋だ、とアデルは一人苦笑する。
だが、報われない恋だとは思わない。
ルイの反応は、悪くない。
「……ルイ、聞かせてくれ。お前は俺をどう思う?好きか?」
「……アデルさんは、私にとって大切な人で」
「ばか。そんなこと聞いてない」
誤魔化そうとするルイを許さず、アデルは身体を離し震える空色の瞳を覗いた。
目を合わせれば、ルイは真っ赤になり俯く。
「俺を好きか、と聞いているんだ」
ルイに好かれている確信はあった。
だが、アデルにはそれが好意か敬意か、はたまた仲間意識によるものかまでははっきりとわからなかった。
だから、知りたい。
しばらくの沈黙ののち、ルイは俯いたまま、小さく首を振る。
「嫌いなわけがありません。でも……わかりません」
これは、ルイの嘘だった。
わからないだなんて、嘘。
ルイの本心は嬉しくて、今にも泣いてしまいそうなのだ。
ルイは拳を強く握り締め、必死に涙を堪えた。
