辺りは本物の闇に包まれ、外から聞こえる雨の音が絶えず洞窟内で反響する。
爛々と燃える薪の隣で、ルイは身体を隠すように布を掛けられ横たわっていた。
解けた髪は緩くクセが付いており、うねりながら広がっている。
隣では、アデルが腰を降ろし珍しく弱気な表情を見せていた。
雨に濡れた服を着せたままにしては、体を壊すかもしれない。
そう判断したアデルがルイの服を脱がせた。
そのまま寝かせておくのはルイにも可哀相であったし、何よりアデルにとって耐えられないものがある。
流石のアデルも、惚れた女の裸を見て、無関心ではいられない。
だから、防水性の荷物入れの中から寝具として利用できる布を出して掛けた。
アデル自身も濡れた服を脱ぎ、予備の弦を糸の代わりにし乾かすために二人の服を吊したのだ。
薪で身体を温めながら、アデルはルイの額を撫でる。
目は覚まさないものの、呼吸は安定している。
それでも、やはり安心はしきれなかった。
