ライラと仲良く話すルイを見た瞬間、胸を占めたあのどす黒い感情。
ルイの手を取り、この腕の中に閉じ込め、自分だけをその目に映してほしい。
他の誰かに向けた笑顔なんて、見せなくていい。
自分だけを見つめてくれ。
どこまでも真っ直ぐな空色で、目を逸らさずに追い掛けてくれ。
強く、想った。
一緒にいられればいい。
生きていてくれればいい。
それは全部、アデルにはお得意の誤魔化しであった。
自分の心を誤魔化して、ルイへの気持ちをあやふやにした。
ルイは他の弟子より大切。
だが、結局一番に想う相手はエルク。
そうやって誤魔化した結果、ルイを永遠に失うとしたら、悔やんでも悔やみきれない。
