金色の師弟


少女としてみれば、誰にも見られないからと人気のない広場で修練をしていたのだ。

いきなり声を掛けられれば驚いて何をすべきかわからなくなってしまう。

しかも、声を掛けてきたのは大陸一と呼ばれる弓の使い手、アデル。

同じ弓兵として、まだ未熟な自分の姿を見られることは少女にとって恥ずかしいことであった。

「とにかくお前は身体に力を入れすぎだ。もっと力を抜け。全身の筋が自然と伸びていくようなイメージだ」

アデルは人差し指で、ルイの鎖骨よりやや下をつつく。

「ここが中心。ここから身体が天に伸びていくイメージだ」

アデルが手を離すと、ルイは中心を確認するように自分の指でなぞる。

そして、顔を上げて的を射ぬくような瞳でアデルを見上げた。

「他には、何が悪かったのでしょうか?」

積極的な姿に、アデルは好感を抱いた。

アデルは少女の射を思い出し、考えた。