「メルディ王国の近衛兵隊ルイだ。俺とは同じ弓兵で、一番弟子というところだな」
そしてアデルは反対の手のひらを女性に向ける。
「こっちはノルン。シェーダの騎士団員だ。ダンスや料理よりも剣術の方が得意なお転婆姫。似たもの同士、お前とは気が合うだろうな」
軽い口調のアデルを、両方向から女たちが睨む。
「誰がお転婆よ」
「そうですよ、ノルンさんは綺麗な方です」
「……いえ、ルイ。微妙に怒るところが違うわ」
本来ならお転婆で一括りにされたことに文句を言うべきなのだが。
ノルンは軽く額を押さえ、ルイの肩を叩く。
その様子を、アデルは愉快そうに眺めていた。
