アデルの手が自分の身体に触れている。
その部分が、燃えているようだ。
動きを止めて俯いてしまったルイを、苦しかったのかと勘違いし、女はアデルの頭を拳で叩く。
「苦しがってるじゃない。可哀相よ」
「苦しかったのか?言えば解放してやったのに」
「口、塞がっててどうやって言うのよ」
呆れた女の声に、アデルは苦笑してみせた。
そして、ルイの口から手を離す。
ルイは一度深呼吸をすると、くるりと身を翻しアデルと向かい合った。
だが、言葉が出てこない。
「……」
「ルイ?」
「く、口塞ぐことないじゃないですか!」
ようやく出てきた言葉は、はたしていつもの自分と同じだろうか。
そんな不安を感じながら、ルイは赤くなりかけた顔でアデルを見上げた。
