「こんな事言ったら、ちょっと引かれるかもしれないけど………

マジで結婚したいくらい、好きなんで。

それくらいの気持ちで、告ってます今」

「!?」

…ガツン!!!

不意打ちで後ろ頭を、ハンマーで殴られたような気がした。

くらくら眩暈がして、全身が熱くなった。

け、結婚って……!!

見上げるとすぐそばに、一哉のマジ顔。

…ダメだ。

どう考えても、流したり、はぐらかしたりする事は、できない雰囲気。

「えーと……あの、」

しばらく考えさせて、と言おうとした私よりも先に

「返事はゆっくりでいいですから。

…そーいうわけなんで、考えておいて下さい」

一哉はそう言って、抱き寄せた私の体をゆっくりと離した。

そして、私の家の前につく頃には、普段と同じ笑顔で

「そんじゃあまた、メールとかするんで!」

そういい残し、足早に立ち去って行った。