じゃあ、そんで?

これから、いったい、どうなるんだ???

「…それじゃあ、せっかくだから皆で公園行って、

苺の作ったお弁当食べようか」

あ。

輪子が笑った!

ほらほら。

こういう時、輪子は本当に歓迎してなきゃ、こんなふうに笑わない。

第一関門突破の瞬間だよ!やったね一哉君!!

そう心の中で祝福し、一哉君を振り向いてほほえんだあたし…が、しかし。

(アラララ。。。)

そんな事、まったく気づいちゃいない。

まったくもって、毛ほども。

ただただうれしそうに、輪子を見ながら何度も頷いてる、一哉君。

見えない尻尾、ぶんぶん振り回しながら。

あーあ。

男の子って、カワイイよなぁ…。