ペーパースカイ【完結】

いっつも「恥知らず全開マイペースイチゴワールド」を展開し続けているママが

なんだか初恋を打ち明けるみたいに照れくさそうに、やっとぽそぽそ話し始めた。

「だからね、夜って空が真っ暗でしょ?…その、空の黒い部分がでっかい紙なの。

んで…、お月様は、でっかい穴あけパンチであけた穴なの」

話し始めてくれたはいいけど、さっぱり意味がわからない。

「はぁ?なにそれ?」

「…んーもう!だからぁ!!」

数回、同じことを説明されて、私はやっと理解できた。

「へーえ…」

「もーやだ!憧子ちん、呆れてるしー!やっぱ言わなきゃよかったよ~!!」

ママはそう言って、テーブルに突っ伏したけれど。

なかなか素敵な考え方じゃん。って私はほんとはそう思ってたんだ。

『あの黒い紙をビリビリ破けば、世界はいつでも光ってる』

そしてママ曰く、私にはその、ビリビリ破く力が備わっている。

そう考えると、なんだか勇気さえ湧いてきたのに

「もう、知らない!」

なんて言いながら、照れ隠しなのかママはぷんぷん怒ってる。あーあ。

ほんと、コドモみたいなんだから。