「そう言えば淡島さん。」 「何だ?」 「私、本当に進学しても良いんですか?」 赤の他人にここまでしなくても…とやはり思ってしまう。 「あぁ。 やっぱり希にはやりたいことを見つけて欲しいから。その時に俺は報われる。」 淡島さんはきちんと考えて私の道を示してくれた。 私の過ごしていた機械的な日々が少しずつ色づいていくのを感じた。