「どれが良い?」 どれって言われても… 「淡島さん、私本当に要らないですよ?」 「ダメだ。何かがあってからじゃあ遅いから。」 頑固として譲らない淡島さん。 私が何を言っても無駄だと思い、防犯ベルの方へ目を向ける。 ……いっぱいあるなぁ… 「コレにするか?」 淡島さんが手に取ったのはいかにも多機能満載の防犯ブザーだった。