なぜならこんな私にでも景子さんが出かけた時だけ出来る楽しみがあるからだ。 私はこっそり家を抜け出し、ある場所へ向かう。 今は夕方の6時頃。 恐らく景子さん達は21時ぐらいまで帰って来ない。 私は少し急ぎ足でその場所に向かった。 「あ、やっぱりあった。」 到着すると、やはりいつもの様にそこに本が置いてあった。