「わっ…」 私の胸にダイビングしてきた。 「あぁ…すまない。人懐っこい犬で誰彼構わず飛びつくんだ、ソイツ。」 …何だかタマの話をする淡島さんは表情が優しく見えた。 「…可愛いですね… ポメラニアンですよね?」 毛並みがフワフワしていて温かく気持ちが良い。 私はこう見えて動物は好きだったりする。小学校で飼育委員になっていたくらいだ。 「あぁ。」 相変わらず口数が少ない。 …まぁ、私も話すのは得意な方じゃないけれど。 しかし、愛想は触れるすべは持っている。