「いえ、特には。」 私が答えるとホッとした感じになる淡島さん。 「…犬とか好きか?」 もしかして… 「普通に好きですよ。」 「なら良かった。 …タマおいで。」 するとずっと(恐らく淡島さんの部屋で)待機していたであろうタマが走ってこっちへ来た。 「タマ、こちらが…」 タマは説明する淡島さんの横を通り過ぎ真っ直ぐ私へ一直線に走って来た。