私は樫木の視線の先へと目を移動する。 「…………!」 淡島さんが校門にもたれかかりながら、立っていた。 心臓がドキドキと騒ぎ出す。 ポンッ 「!!」 びっくりした。 樫木がただ背中を押してくれただけだった。 「ほら、行って来い。」 その言葉だけで硬直した体がどんどんほぐれていくのを感じた。 「ありがとう。」 もう一度言ってから、私は淡島さんの所へ向かった。