後悔しても今更何もかも全てが遅い。 日本の昔話で絶対に扉を開けてはなりませんというお話がある。 この箱を開けてはなりませんというお話もある。 そうした物語は全て本当に開けてはならないものばかりだった。 昔の人がせっかく語り継いでくれたというのに。 …もう、私は何もする気が起こらなかった。 ただ虚空を見つめて座り込むしか出来なかった。 淡島さんが帰って来たら、私はどう接すれば良いのだろう。 答えの出ない考えをぐるぐると頭の中で考えるだけだった。