どうして嬉しいはずなのに
淡島さんが兄だという事実を私は悲しんでいるのだろう。
―――――…あぁ、分かった。
私、淡島さんが好きなんだ。
だけど、兄妹では恋をしてはいけない。
淡島さんは分かっているはずなのに……
……どうして私に告白なんてしてきたのだろう。
彼女になって欲しいとお願いしてきたのだろう。
そうしなければ、私はずっと自分の気持ちを偽ることが出来たのに。
こんなに悲しくなることもなかったのに。
やり場のない恨みを私はただただ投げつける。
"俺の部屋に入るな"
こんなことならたとえどんな理由があろうとも淡島さんの忠告を守るべきだった。


