「私達にとったら大歓迎な話だけれど…何か企んでないかしら?」 「…信用出来ないならそれまでですが…少し駿河さんとは縁があったものですから。」 縁という程のものでもないと思うけれど… 「良いわ。名前と住所、会社名を書いてもらう。 あ、あと親の住所もよ。」 景子さんは店の人に頼んで紙とボールペンを貸してもらった。 私はただ呆然とその様子を見ているだけ。