「あれ……? この本どこかで……」 よく見るとどれも私が見覚えのあるタイトルの本ばかりが揃えてあった。 ……あ、そうか。 あの不思議な忘れ物だ。 よく公園のベンチの上に置き忘れていた本。 …アレは淡島さんのものだったのか。 そう言えば、最初に淡島さんと話したときのおかしな部分を思い出す。 私が淡島さんに本の持ち主はあなたですかって尋ねた時、普通なら私にあなたが持ち主じゃないんですかって聞き返すはずなのに淡島さんはそうしなかった。 それは聞く必要がなかったからだったんだ。