「……多分、ですけど… ……淡島さんの…唇、当たってました…」 本当は鼻もだけど。 そちらは問題ないのでスルーしておく。 いきなりこんなこと言われても…困るだろうか? …一体何に困るんだ。 あぁ…ダメだ。思考が正常に働かない。 しかし、どんな顔をしているのか気になってそろーっと顔を上げた。 「くくっ……」 まさかの笑っていた。 「……?」 「わざとに決まってるだろう。 言わなくても分かってる。 ……あぁ、言わせたのは俺か。」 ……わざと………… 頭にこの言葉がエコーされる。