「淡島さんに彼女は絶対いねーよ。」
そう言ったのは、私を散々鈍感と言い続けているはずの樫木だった。
「何でかっしーはそう言い切れるのよ!?」
「男にしか分かんねーこともあるんだよ。」
「何ソレ!?
でも、確証ないじゃんかー」
「絶対ないね。」
樫木はどこからその自信が出てくるのだろう。
「あんなにカッコ良いのにー…
世間の女はほっとかないよ?かっしー、女を舐めてるでしょ?」
「お前は男を舐めてるな。」
……どうかお願いだから、言い合いするなら別の場所でやって欲しい。
目立ってる。
隣を見たけど、萩原君はトイレへ行ったのか姿が見当たらなかった。


