こんなに寝ているのなら… 薄暗い部屋の中 淡島さんの寝顔を見て少しぐらい良いのではないかと思えてしまう。 伸ばそうとしては引っ込める手。 もし、私が触れて気を悪くして起きてしまったら…? どうしてもそう考えると手を伸ばすことが出来ない。 ほんの2、3秒でもダメなのだろうか……? 「――――……」 ゆっくりと聞こえない息を吐く。 私はそうして寝ている淡島さんの額にゆっくりと手を伸ばして 触れてしまった。